安産祈願はいつ行けばいい?妊娠週数・月数ごとの最適なタイミング

安産祈願はいつから行けるの?
妊娠がわかり、安産を願って神社やお寺にお参りしたいと思っても、「いつ行くのが正しいの?」「早すぎても大丈夫?」と迷う方は少なくありません。特に初めての妊娠であれば、なおさら慎重になるものです。
ここでは、安産祈願の最適なタイミングと、それぞれの時期の特徴について詳しく解説します。
一般的には妊娠5ヶ月(戌の日)が基本
安産祈願の時期として最も知られているのが「妊娠5ヶ月目の戌の日」です。
これは、日本の風習として古くから定着している考え方で、多くの妊婦さんがこのタイミングで祈願を行っています。
戌の日(いぬのひ)とは?
十二支のひとつ「戌」にあたる日で、約12日に1度巡ってきます。
犬はお産が軽く、たくさんの子を産むことから「安産の象徴」とされており、戌の日にあやかって祈願することで安産になると信じられてきました。
妊娠5ヶ月目(16週~19週ごろ)に行う理由
この頃になると、妊婦さんの体調も安定してくる方が多く、外出しやすくなります。
胎盤も完成に近づくため、お腹の赤ちゃんも比較的安定しています。
戌の日に合わせるメリット
- 家族と予定を合わせやすい(カレンダーで日程が明確)
- 神社やお寺もこの日を安産祈願の最適日として準備していることが多い
- 「戌の日」の祈願に参加する妊婦さんが多く、同じ時期にお参りする安心感がある
ただし、戌の日が必須というわけではなく、妊婦さんの体調を第一に考えることが大切です。
5ヶ月より前・6ヶ月でも大丈夫?
「戌の日=妊娠5ヶ月」とはいえ、その前後での祈願もまったく問題ありません。
実際には妊婦さんの体調やご家庭の事情に合わせて、柔軟に日程を選ぶ方が増えています。
妊娠5ヶ月より前に行くケース
- 初産で不安が強く、少し早めにご祈祷を受けたい
- 戌の日が混雑しそうな時期なので早めたい
- 5ヶ月目に旅行や入院の予定があり都合がつかない
このような理由で、妊娠4ヶ月(12週〜15週)ごろに安産祈願を済ませる方もいらっしゃいます。
神社やお寺の多くは、どの時期であっても祈願を受け付けますので、安心してご相談ください。
妊娠6ヶ月やそれ以降でも大丈夫?
もちろん問題ありません。妊娠6ヶ月(20週〜23週)、7ヶ月(24週〜27週)でも、安産祈願を行う方は多くいます。
妊娠中は体調の変化が大きいため、5ヶ月の戌の日に無理して行くよりも、体調が安定している時期に行くことが最も重要です。
柔軟な考え方が大切
「戌の日に必ず行かないとご利益がない」ということはありません。
家族やパートナーと相談し、都合の良い日に行きましょう。
妊婦さん自身の不安を軽減し、心の安定につながる時期が最適です。
週数別の目安と注意点

妊娠14週〜17週
妊娠14週〜17週は、おおむね妊娠4〜5ヶ月に相当し、「安定期」に入る区切りとして受け止められる時期です。
妊娠16週(4ヶ月半前後)は、流産のリスクが大きく下がり、体調も比較的安定しやすいため、多くの神社やお寺ではこの時期からの安産祈願を推奨しています。
実際、妊娠5ヶ月目の最初の戌の日(16〜19週)に行うのが伝統とされています。
ただし、妊娠14週頃(初期の終盤)であっても体調が良ければ、柔軟に対応する寺社が増えています。
予約時などに確認すれば「週数が少し早くても祈願可能」と案内されることもあるため、心配せずご相談ください。
注意点としては、まだつわりが残っていたり疲れやすかったりする妊婦さんも多いため、体調の良い日を選ぶことが大切です。
妊娠20週以降
妊娠20週以降(5ヶ月半〜6ヶ月以上)でも安産祈願は可能です。
伝統的な”戌の日”にこだわらなくても、妊婦さんの体調や家族の都合に合わせて行うのが主流になりつつあります。
ただし、妊娠後期(7〜8ヶ月以降)に差しかかると、お腹の大きさや足元の見えにくさから境内の移動が負担になる可能性があります。
また、神社の砂利道や階段で転倒リスクが増す点にも注意が必要です。
そのため、お寺やバリアフリー対応の神社を選ぶ、あるいは混雑を避けて平日に参拝するなど、身体に負担をかけない工夫を取り入れましょう。
安定期前の安産祈願はしても大丈夫?
安定期前(妊娠14週前後も含む)での安産祈願は、医学的には特に決まりがなく、行っても問題ありません。
古来は「戌の日=妊娠5ヶ月目」が中心ですが、必ずしも「安定期に入ってからでなければダメ」という決まりはありません。
寺社側も個々の妊娠経過に理解があり、「体調が安定していれば早めでも大丈夫」と柔軟に対応しているケースが多いようです。
ただし、初期は流産リスクが高めでつわりなど体調が不安定な妊婦さんも珍しくないため、無理な参拝は控え、医師と相談した上で日程を調整するのが安心です。
月数別の傾向と迷いやすいポイント
安産祈願は妊娠月数によってメリットや注意点が異なることがあります。ここでは、妊娠3〜7ヶ月を対象に、時期ごとの特徴と判断のポイントをまとめています。
妊娠3ヶ月・4ヶ月は早すぎる?
3〜4ヶ月の安産祈願の特徴
早めに気持ちの準備ができる
家族や里帰りの都合などで「とにかく早くお祝いをしたい」という場合は選択肢のひとつです。
4ヶ月頃の戌の日に合わせて祈願に行った先輩ママの声もあります。
安定期前で流産リスクがやや高め
一般的「安定期」は妊娠5ヶ月(16週以降)からとされており、その前は体調変化に注意が必要です。無理のない日程と体調重視の判断が大切です。
神社によっては受け付けてもらえる
多くの神社・寺院では妊娠月数に関係なく祈願を受け付けていますが、念のため事前相談が望ましいでしょう。
5ヶ月・6ヶ月・7ヶ月の比較
妊娠5ヶ月
最も一般的なタイミング
いわゆる「安定期」に入り、妊娠生活が落ち着いてくる時期です。5ヶ月最初の戌の日に行う「帯祝い」は伝統的な流れで、多くの妊婦さんがこの時期に安産祈願を行います。
体調・お腹のサイズともにバランス良好
お腹も安定し始め、妊婦としての自覚が深まる中で、祈願に臨むには適した時期です。体調的にも無理なくお参りしやすいのがポイントです。
妊娠6ヶ月
ワークスケジュールや体調によっては好都合 5ヶ月の頃に体調不良や仕事の都合で行けなかった場合、6ヶ月にずらして祈願するのも問題ありません。つわりが軽快してくる妊婦さんも多く、「体調が良くなってから」という選択肢として先輩ママの声もあります。
ややお腹が大きくなるため、交通・歩行に注意 境内の砂利や階段など、歩きにくい場所では転倒リスクがあるため、履物や時間帯に気を配ることが大切です。
妊娠7ヶ月
祈願には問題ないが、体調と相談を
7ヶ月でも大丈夫ですが、より体が重くなり始める時期なので、無理せず体調優先で計画しましょう。
神社側の対応も多様
「何週でも大丈夫」という声もあり、むしろ体調や環境に合わせて祈願日を設定しているケースが増えています。
月数別まとめ表
月数 | 特徴 | 注意・目安 |
3〜4ヶ月 | 気持ちの早め準備、安心感 | 安定期前で流産リスク、神社に相談を |
5ヶ月 | 一般的・安定期・体調◎ | 最適タイミング(戌の日) |
6ヶ月 | 体調次第で◎、ワークスケジュール調整可 | お腹が大きくなり、移動時注意 |
7ヶ月 | 祈願可、体調優先 | 長距離移動や階段注意、無理は禁物 |
神社やお寺での対応について

何週で行っても祈願は受けられる?
一般的に、安産祈願は妊娠5ヶ月目の戌の日(妊娠約16週)が慣例とされていますが、実際にはそれ以降の妊娠6ヶ月目(〜24週前後)までであれば、ほとんどの神社やお寺で祈願を受けることが可能です。
さらに、「戌の日に都合がつかない場合は、大安や申の日などの吉日を選ぶこともでき、混雑を避けたい場合は平日の戌の日や前後日を選ぶとよい」とされています。
また、住吉大社などでは「戌の日に限らず、毎日祈願受付可能」と明記されており、予約不要で自由に参拝できるケースも多いようです。
小石観音寺でも妊婦さんの体調に応じて、どの時期でも安産祈願を受け付けています。
事前相談すべき場合とは?
以下のような場合は、事前に神社やお寺へ相談することをお勧めします。
- 妊娠初期(〜15週頃)や後期:体調の不安や妊娠経過に不安がある場合
- 戌の日以外のタイミングで訪れる予定:特に混雑する吉日を避けたい場合や、希望の平日の日程がある場合
- 腹帯を持参する予定:神社や寺院によって「持ち込み可否」「お祓い料の有無」が異なるため
- 母子息災祈祷など、特殊な祈祷内容を希望:一部の寺では別途祈祷や希望内容がある場合があるため
- 郵送や代理祈祷を希望:遠方で参拝できない場合は、可否や費用、流れを確認
まとめ|週数にこだわりすぎず、体調を優先して
安産祈願は、妊婦さんと赤ちゃんの無事な出産を祈る、古くから続く大切な日本の風習です。伝統的には「妊娠5ヶ月目の戌の日」が最適なタイミングとされていますが、実際にはその日にこだわりすぎず、ご自身と赤ちゃんの体調を最優先にして計画することが大切です。
安産祈願の目安は「安定期」だが、柔軟な対応も可能
妊娠5ヶ月(16週〜)頃は、体調が落ち着き始める時期であり、一般的には安定期の始まりとされています。そのため、祈願に適した時期とされることが多いですが、それより早い14週頃や、6〜7ヶ月以降に祈願を行う方も少なくありません。
また、「戌の日」にこだわりすぎて混雑する日や真夏・真冬に無理をして外出するよりも、比較的空いていて快適な日を選ぶ方が安心して参拝できるという声も多くあります。
神社やお寺も妊婦さんの状況に理解あり
ほとんどの神社やお寺では、妊娠何週目であっても安産祈願を受け付けており、妊娠中の体調を考慮して臨機応変に対応してくれることが一般的です。
戌の日でなくても吉日であれば問題なく祈願可能で、事前に連絡しておくとよりスムーズに参拝ができます。
また、腹帯を持参する場合の作法や、お守り・ご祈祷の内容なども神社によって異なるため、事前確認を忘れずに行うことも大切です。
自分にとって「安心できる時期」がベストタイミング
「5ヶ月を逃したらもう遅い?」「早すぎると意味がないのでは?」と心配になる方もいますが、安産祈願は妊婦さんの心を整え、不安をやわらげる意味も持つ儀式です。
そのため、妊娠週数よりも「心と体が安定していて、安心して参拝できる日」を選ぶことが最も大切です。焦らず、自分たちのペースで準備を整えていきましょう。
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